実写 1灯でワインボトル

写真No1

ワインボトルをクリップオン1灯セット/格安2灯セットと同じような機材で撮ってみました。
ワインボトルは、カーブが多く比較的難易度が高めの商品撮影になります。

アクリルの台にボトルを設置。メインはGodoxの60×60cmソフトボックスでストロボは格安のTT560です。一灯のみの撮影です

ボックスの前にトレーシングペーパーを垂らし。白背景にして大き目のレフ板を置いて撮ったのが写真No1です。ライティングの全体は下の写真を参考にしてください。

ボトルの肩のところに背景の余分な光が回り込んでます。メイン光とレフ板の写りこみは、角型の照明・レフ板では写真のようになります。

写真No2

ボトルの肩のところへの光を、黒締めの要領で黒ケント紙を切って背景に貼り付け消してます。(ハレ切りです)

たしかこのメーカーの商品写真は、写真1のような角型ソフトボックスではなく、丸いハイライトだったと覚えており、メイン・レフとも丸くしました。(方法は、下記の写真参照)

なお垂らした背景と大き目のレフ板は、プラダン白(60cm×90cm)を使ってます。ホームセンターで1枚300円しないと思います。

写真No3

切り抜きして明るさとコントラストなどを調整したのが写真No3です。

ボトルの左右にハイライトを入れるのは好みが分かれます。太陽は一つのセオリーでいえば左側のメイン光の方だけが望ましいでしょう。
しかしGodoxの60×60cmソフトボックスでは大きさや配光特性からうまく光を回せませんのでレフ板で右側を明るく起こしてます。

ただし、レフ板の位置が少し良くなくラベルの右下部の金マークが少し暗くなってます。

またラベルのFROの下の部分がやや白飛びしてます。ボトルには強めのハイライトを入れラベルは見えるようにするのが理想です。別撮りして合成するのが手っ取り早くできます。(非常にフラットな柔らかい光で撮影した画像で)

写真No4

左側のメイン光の方だけにして、ボトルのラベルのところだけレフを入れて撮ったのが写真No4です。
(ハイライトが大きいのは、約100cm径のパラソルで撮っているためです。ライティングC参照)

この方法はレフ板の大きさや、セット位置を微妙に調整しなくてはなならないため、時間がかかります。数をこなす撮影には不向きです。
(製品によりラベルの位置や大きさはかなり差があります。)

No3のラベル右下の金箔を明るくしたのが写真No5で切り抜き処理と明るさなど調整したのが写真No6です。

写真No6が、一灯でのこのワインボトルの完成写真になります。印刷原稿でなければ使えると思います。No6は右下のレフ板の入り方が強いので写真No4の方が好みと言われる方もおられるでしょう。

写真NO5
写真No6

一灯ライティングA
一灯ライティングB
一灯ライティングC

撮影セット組み方はライティングAのようになります。ハイライトの上部の丸い所は半円形にケント紙を切って張り付けてます。ライティングB参照、ソフトボックスの方も同じです。メインをパラソルにした写真No4はライティングCの状態で撮ってます。かなり高くまでトレぺ(デフューザー)を上げないとうまく行きません。またパラソルは丸いので半円形のケント紙要りません。(ライティングCは、ボトルのキャップへのレフは入れる前です。)

形状の違うワインボトルを撮ってみる

写真No7

肩の部分が、なだらかなワインボトルも数多くあります。同一メーカーの白ワインを撮ってみました。

こちらもメインはGodoxの60×60cmソフトボックスでストロボは格安のTT560です。一灯のみの撮影です

ソフトボックスをそのまま当てたのが写真No7です。矢印の部分がどうしても汚くなります。

写真No8

ソフトボックスの前にトレぺを付けました。Godoxの60×60cmソフトボックスのフレームの部分は鉄なので磁石で付けてます。

写真No8のように左側のハイライトがきれいになりました。(くっきり感はなくなります。)

写真No9

写真No9が切り抜き処理をしたカットです。レフ板の返しが直線でないのがこれも気になりますが、WEB用なら使えるでしょう。配光特性の違うソフトボックスならそのまま撮れる機材もあると思います。(ハイライトがくっきりした感じで)

形状が同じような日本酒ボトルなども撮影可能です。