商品撮影では背景にも気を配ろう

商品撮影では背景の選択も販売に直結する要素です。
基本的に白背景か、透過背景が9割になると思います。イメージカットでは白背景でなく適切な背景素材・色・柄等を使うと商品や人物が際立ちます。
また料理写真ではテーブル・テーブルクロスなど食事場面を連想させる背景・敷物をよく使います。

アイデア次第で、いろいろな素材を使うことができます。いわばセンスのみせどことです。

背景布
人物撮影用の大きな物(幅3m×巻6mなど)が中心です。この大きな物は専用機材が要るため写真館で多く使われており、商品撮影の現場ではあまり使われてません。
数年前から小サイズの印刷タイプ背景布が中国から入ってきてましたが布でなく塩ビシートなどの素材に変わりました。(より安価になった)
この他「しわバック」というしわが目立たない模様の丸めて保存する布バックも存在します。
背景紙
商品撮影では必須アイテムです。紙背景も多様なサイズがあり色も豊富です。
詳しくはこちら参照当サイトのブログ
グラデーションペーパー
トランプのようにコーティングしたプラスチックを思わせる紙に、なだらかなグラデーションを印刷した背景紙です。
B-0サイズまで各種のサイズ色があります。
詳しくはこちら当サイトのブログ
印刷済撮影用塩ビシートなど
レンガ模様や風景など印刷された背景が多数販売されています。中国製なので絵柄のセンス・感覚が違うので注意して購入ください。また薄い素材なので取り扱いも注意が要ります。
無地の小物用背景シートもあります。静電気に注意すれば使えないことはありません。
化粧合板
メラミンボード(化粧合板)です。色んな印刷や風合いのあるベニヤ板を背景として使うものです。広告写真の世界では昭和の時代から一般的に使われていたアイテムです。基本的に0.9×1.8mのサイズがなので移送が難点です。 東京の銀一のサイトを見るとイメージがわくと思います。ホームセンターで探すのも一つの手です。
透過素材

乳白板や薄い白布、フィルム、ガラスなど光を透過する素材を使うことがあります。特に切り抜き用写真を撮影するとき背景後方から光を当てて白く飛ばす手法を撮るとき使います。近年はアマゾンをはじめとしてネットショップで入手可能です。

商品撮影台は比較的便利

背景に関連する機材として、小型商品の撮影には、商品撮影台があると便利です。特に撮影点数が多い場合、撮影の効率が全く違います。
半透明素材撮影テーブルを使うと切り抜き用の写真が比較的簡単に撮れます。また変わった表現の写真が撮れます。

自作も可能ですが、透過光撮影が多いなら、半透明のアクリル板は高価なので購入したほうが手っ取り早いでしょう。

大型の背景紙で人物撮影するときは

2.7m幅×11mなどの大型の背景紙(布)で人物などを撮影するときは専用の機材を使うことをお勧めします。特に常時セットして置いて置く場合は必須です。 家庭用の大型突っ張り棒と物干し竿でセットできないことはありませんが安心感が違います。(地震の時倒れる)金額的には6,000円ほどから商品があります。なるべくガッチリした物を購入ください。また最大高さや横幅に注意して購入してください。お勧めはブランド品というか下記マンフロットの物です。次善の物はTenBrightです。

人物撮影をする場合

ファッション系商品撮影で、モデルさんを使い、全身撮影をする場合、2.7m幅の背景紙がほぼ必須になります。白背景で切り抜き処理する場合や、頭のないトルソーで上下服をまとめて撮る場合でも2.2m幅の背景紙をお勧めします。