決定版?格安2灯セット

とにかく安くセット(キット)を提案

撮影機材に関して、なるべく出費を抑えたいショップオーナーさんの気持ちや、理解のない上司に、まともな機材もなく写真のクオリティが低いと文句を言われている担当者のお気持ち察します。
この組み合わせは、なるべく価格を抑え売れる商品写真を撮れることを目的としたキットを提案します。

撮影対象は、料理などを含む小物商品、トルソーに着せた衣料品、人物の半身まで撮れることを目指します。

前提として、ストロボが使えるデジカメが有ることです。シンクロ接点又はホットシューが使える機種が要ります。(最悪カメラ内臓ストロボ付き)

メインは超格安クリップオンストロボを選択

まずメインのストロボは、2灯で6,000円を切るNEEWERフラッシュ TT560 という機種です。全てマニュアルで動かす機種です。商品撮影ではストロボ・カメラともオートは使わない(使いにくい)ので問題ありません。基本の光量はGN38です。
カメラの設定感度をISO400にすれば理屈ではGN76になります。
ガイドナンバー(GN)をW数に換算は無理という件はブログをご覧ください。
この機種は光学スレーブ機能も内臓してます。

NEEWER カメラ/一眼レンズカメラ用 TT560 フラッシュ・スピードライト Canon Nikon Panasonic Olympus Fujifilm Pentax Sigma Minolta LeicaなどのDSLRカメラに対応 単一接点ホットシュー付きのデジタルカメラに対応 2個セット 【並行輸入品】

アンブレラを取り付けるのはアンブレラアダプターという機材、スタンドは2本セットでお買い得な物をセレクト、アンブレラは傘トレタイプの物+ちょっと変わった丸型デフューザーを入れてます。

レフ板は、トルソーなどに使えるよう大き目の物にしてます。小物だけなら100均商品で自作出来ます。シンクロは昔ながらのシンクロコードです。
このストロボは単三電池で動きます。ランニングコストを考え充電器と単三電池8本のセットを入れ、必需品の三脚スマホ対応リモコン付きを追加しました。

キット合計2.5万円以下

キットの合計価格は 24,162円です。(価格は変動します。)
内訳 ストロボ本体 5,599円(2灯セット)アンブレラアダプター 1,149円 ライトスタンド 3,699円(2本セット) 傘トレ型アンブレラ 2,599円 丸型デフューザー40cm 1,599円 サーキュラーレフセット 1,399円 シンクロコード 980円 充電器と電池セット 3,210円 三脚 2,699円
収納用品は計算(キット)に入れてません。なお1灯はスタンドにストロボTT560に同梱のアダプターで直付けと考えています。


この他、撮影する物により、クイックシューアダプター、背景紙(模造紙・カラーケント)や撮影台の代用品、100均材料でで作るレフ板などを入れても3万円以下で揃えることが出来ると思います。欲を言えば、三脚の予算を上げて、単体のTT560をもう一つ追加すると撮影の幅が広がります。
(TT560を追加というのは、現場では補助光として必ずもう一つライトがあると良かったと思う場面があるからです。5000円以下で手に入ります。)
よく考えてみると、ハレ切りがない、レフ板のスタンドが無い、シンクロコードの取り廻しが面倒などの不満点は沢山あると思います。しかしとりあえず撮影できます。この金額以下では、まともな照明2灯セット機材は揃えられないでしょう。

こんな非力なストロボで撮れるのか?

パラソル用デフューザーが大き目

非力なストロボで撮れるのか?と疑問がわくでしょう。実際に手持ちのTT560(2016年購入)で撮ってみました。まず最初にフラッシュメーターで1m、ISO100の設定で計測、なんとF22しか出ません。数秒間隔の連続発光ではF16.3ぐらいでした。経年劣化?

不安を感じながら、アンブレラアダプター、1m表記のパラソル、パラソル用デフューザー(たしかプロペット)を取り付け上記のセットとほぼ同じにしてテストしました。
厳密には、上記でセレクトした傘トレ型アンブレラは、内面が銀反射なのでやや明るくなると思います。

カメラの設定は、シャッター125分の1、絞りF11、ISO感度400です。トルソー撮影などで多い、約1.5m離して(スタンドのポールから人物まで)撮影しました。1灯だけで少し地明かりがある環境です。適当に撮ってますが光量的には十分でしょう。補助光追加、レフ板等組合せすればもっとクオリティーの高い写真が撮れます。2灯で上手く光をコントロールすれば、絞りF8程度で人物の七分身撮影も可能でしょう。
なお充電時間は立派なものでフル充電まで約2秒以下(パナソニックの充電単三で)でした。静物撮影では問題ないでしょう。モデル撮影・コスプレ撮影でリズミカルに撮る時は少し不満がでるかもしれません。

トリミングのみで明るさ調整してません